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消化器疾患でもインプラントできる?

インプラント治療は外科手術がおこなわれる治療方法です。そのため、持病があるため手術ができない、術後の治癒が難しいなどの理由で治療が受けられないケースもあります。消化器疾患もその一つです。

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参照元:【PDF】「口腔インプラント治療指針2020 検査法・診断からリスクマネジメントまで」|公益社団法人 日本口腔インプラント学会
https://www.shika-implant.org/publication/dl/2020_guide.pdf

消化器疾患はインプラントができない場合がある

消化器疾患でインプラントが出来ないケース

一口に「消化器疾患」といっても、実にさまざまなものがあります。上記のように消化器と呼ばれる臓器には多くの種類がありますので、それぞれの疾患が消化器疾患にあたります。そのなかで、インプラント治療が難しいと考えられるのは、胃炎や胃・十二指腸潰瘍、大腸炎など出血が伴うケース、薬の影響で止血が難しいケース、胃がんなど体力が衰退しているケース、肝炎などの感染症などです。ただし、絶対的な禁忌ではなく、活動期を避けるなど、一定の基準のもとで治療が可能な場合もあります。

参照元:【PDF】「口腔インプラント治療指針2020 検査法・診断からリスクマネジメントまで」|公益社団法人 日本口腔インプラント学会
https://www.shika-implant.org/publication/dl/2020_guide.pdf

消化器疾患でもインプラントを受けるには?

ウイルス性肝炎の場合

ウイルス性肝炎は基本的にA型からE型までの5種類、そのほかに非定型ウイルスも知られています。なかでもB型とC型は患者さんも多く、治療方法も確立されているため、通常生活をされているキャリア(罹患者)の方も多いです。そして、キャリアの方でも肝炎の急性期でなければ、インプラント治療は可能です。ただ、感染対策や薬の飲み合わせもあるので、事前に主治医や歯科クリニックに相談をしておきましょう。

潰瘍などの場合

胃潰瘍や十二指腸潰瘍などは、軽度であれば内科的な治療で比較的短時間に治癒します。ただ、潰瘍性大腸炎、クローン病などは再発することも多い難病です。いずれも病状が落ち着いていればインプラント治療は可能な場合が多いです。しかし、注意したいのは薬の飲み合わせ、そして痛み止めの使用です。特に痛み止めはNSAIDs(エヌセイズ:非ステロイド系解熱鎮痛剤)と言われる薬を使用する場合、胃潰瘍や十二指腸潰瘍が再発する可能性もありますので、注意が必要です。

肝硬変の場合

肝硬変とは、ウイルス性肝炎やアルコール性肝障害などによって、肝細胞が線維化して機能低下してしまった状態です。肝硬変でインプラント手術を受ける場合に問題となるのは、血液凝固作用が低下し、出血傾向になることです。全身状態をよく検査してから、手術が可能なのかを判断します。

消化器疾患のインプラント事例

この症例は、44歳男性でC型肝炎のインターフェロン治療実施中で、インプラント治療を希望したケースです。
インターフェロンは、抗ウイルス作用や免疫調節といったさまざまな作用をする物質ですが、副作用もあります。今回のケースでは、白血球と血小板の数値が低値を示し出血の危険性がありました。そこで、インターフェロン治療の終了を待ち、さらに2ヶ月の期間をおいて血液検査を実施。数値が安定していることを確認してインプラント手術を実施し、良好な結果を得ています。血液検査の変化を見ながら治療時期を決定することが重要との結論を得ています。

参照元:【PDF】「インターフェロン療法中の C 型肝炎患者に血液検査の結果を考慮してインプラント治療を行った1症例│日本口腔検査学会雑誌 第 5 巻 第 1 号
https://ir.tdc.ac.jp/irucaa/bitstream/10130/3079/1/5_51.pdf

そもそも消化器疾患とは?

消化器と言うと、多くの方は胃と腸を思い浮かべるのではないでしょうか。もちろん、胃や腸も消化器の一部ですが、医学的にはさらに多くの臓器が消化器として定義されています。具体的には次の器官を消化器といいます。

口・喉と食道・胃・小腸・大腸・直腸と肛門。これらの器官は食物を摂取してから消化をして、吸収し血管を通して身体全体に栄養を届けます。そして、消化吸収出来ないものは身体から排泄する機能を担っています。
さらに、消化器にはこの一連の消化管とは別に、膵臓、胆のう、肝臓も含まれています。この消化管以外の臓器も、摂取したものの消化吸収を助ける重要な役割があります。
これらの消化器は、消化吸収以外にもホルモンの分泌や免疫系に深く関わっていて、身体全体の機能に影響を与えます。
これら一つ一つが何かしらの炎症を起こすことを消化器疾患と呼びます。そのなかでも、比較的患者さんが多い疾患が、胃潰瘍や十二指腸潰瘍でしょう。この病気は、ストレスや胃酸過多、そしてノーベル賞でも話題となったピロリ菌によって、粘膜が炎症を起こし潰瘍を発生させるものです。

一度治癒しても再発を繰り返す場合も多くなっています。再発を防ぐには胃酸を抑える薬を飲むこと、ピロリ菌の除去などが考えられます。痛み止めなどの薬の影響で再発することもあるので、インプラント治療の場合は、事前に相談しておくほうがよいでしょう。

消化器疾患の場合は事前に相談を

ご紹介してきたように、消化器疾患の場合、出血や感染などのリスクがあります。インプラント治療を受けるときには、担当の歯科医師や主治医に必ず相談しておきましょう。

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