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インプラントのリスク

インプラントは外科的治療で、あごの骨に器具を埋め込む手術が必要な治療方法です。そのためインプラント治療には一定のリスクが伴います。しっかりと定着しなかったり医療事故によって神経麻痺を引き起こす事態となったり、最悪の場合には死亡事故が起こってしまうなどといったリスクです。ここでは、インプラント治療によってどのような事故があったのかなど具体的な事例やインプラント治療が失敗する原因などをお伝えします。

インプラントの死亡事故

ここではインプラント治療によって発生した死亡事故の例をお伝えします。手術当時に70歳だった女性が患者ですが、あごの骨を削る手術を行う際、注意を怠ったため動脈を傷つけてしまったとして執刀した67歳の院長が業務上過失致死容疑で書類送検されています。この医療事故によって骨の下にある動脈を傷つけてしまったため、大量出血などを引き起こしてしまい患者の女性は窒息死してしまいました。院長としてはミスを認めておらず、「手術した箇所に大きな動脈があることを認識していなかった」と主張しています。
参照元:日本経済新聞 公式HP(https://www.nikkei.com/article/DGXNASDG01014_R00C11A8CC0000/)

インプラントの失敗の原因を解説

インプラントが定着しない

インプラント治療はインプラント体をあごの骨に埋入する手術を行い、強く骨と結合することで咀嚼能力を回復させていきます。このプロセスにおいて何らかの要因でしっかりと定着しない場合、結合が得られずインプラント治療として失敗に終わることがあります.
例えば適切でないドリリングなどです。

インプラント周囲炎

インプラントは細菌に感染すると、天然歯よりも炎症が進行しやすいため脱落を招く恐れもあります。治療した医院側の施術が原因であることももちろんありますが、メンテナンス不足が原因となってしまうこともあるため患者側でも気を付ける必要があります。インプラントの寿命はメンテナンス次第といっても過言ではないので、徹底して気を付けるようにしましょう。

痛みやしびれが引かない

治療直後に痛みや腫れなどの症状が出ることは少なくないですが、長期的に続く場合は問題があります。埋入したインプラントが神経を圧迫していた、細菌感染しているなどさまざまな原因によって何らかの異常をきたしている可能性があります。また、治療環境の衛生管理が徹底されていない場合は細菌感染のリスクが高くなります。

蓄膿症になった

上あごにインプラントを埋める際、上顎洞を突き抜けてしまうリスクがあります。その場合、手術時に感染が生じて蓄膿症になってしまうことがあります。蓄膿症になってしまうとインプラントを除去しなければいけない可能性もあり、別途耳鼻咽喉科にて治療を受ける必要も出てきます。

破損、脱落

インプラント治療の失敗例として多いのが破損や脱落などといった症状です。適切に治療を行いメンテナンスを続けることで長く利用できるのがインプラントの長所です。しかしながら使っているうちに人工歯が取れたり破損してしまうという失敗事例があるのも事実です。噛み合わせの調整が適切でなければ特定の歯に負担をかけたり人工歯が破損してしまう可能性があり、かつ細菌感染のリスクも高まることとなります。また、アパットメントの締め付けがじゅうぶんでない場合にも人工歯が緩んだり外れることがあります。

そもそもインプラントができない人もいる

ここまで述べた通りインプラント治療はリスクが高い外科的処置ですので、そのリスクが顕在化している状態であればそもそも治療ができないという場合があります。具体的には歯を磨かない、タバコがやめられないなどのメンテナンス上の理由やあごの骨が足りないといった物理的な理由、妊娠中などリスクが懸念される身体状況である場合などにはインプラント治療ができない、もしくは避けた方がいいといえるでしょう。その他にも全身疾患やインプラントの禁忌症を持っている場合などにも治療ができないことがあります。

リスクを踏まえて治療を

インプラント治療を行う際にはリスクがあることをしっかりと認識したうえで行うようにしましょう。「歯科用CTなどのじゅうぶんな設備がある」「専門医など実績がある医師が在籍している」といった医院選びを行うことも重要です。どこまでのリスクを許容できるか、また自身の努力や医院選びでどの程度リスクを軽減できるかなどを総合的に考え、治療を行うかどうかを判断しましょう。

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