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インプラントの再手術

日本口腔インプラント学会にて公開されている「20年以上経過したインプラント患者のアンケート調査」によればインプラント治療を行った人の中で、20年以上使用していても「問題なし」と答えたのは78%、除去していないのは85%という結果があります。インプラントの再手術が必要となる可能性はあまり高くはないのです。

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インプラントの再手術で検討すべきポイント

そもそも再手術が必要か

インプラントを埋め込んで使い続けていると、歯周病によって歯茎が腫れてしまったり食事で食べ物を噛む時に痛みを感じてしまう事があります。このような症状が現れた場合、まだ初期の軽症であれば腫れを抑える抗生剤の服用やブラッシングを丁寧に行うことで症状が落ち着くことが多くあります。症状が初期で軽度の段階であれば、一般的な歯周病と同じ対応で症状の緩和が期待でき、再手術の必要性はあまりありません。

手術の範囲はどこまで必要か

被せものやアパットメントといった上部構造部分が欠けたり割れたりした破損であれば上部構造部分を取り換えるだけで対応できます。しかし、痛み・腫れ・しびれなどの症状が長い期間続いたり、インプラント自体がぐらついてしまったりする場合には一度除去して再手術の必要があります。

費用はいくらかかるのか

インプラントを行っているクリニック・歯科医院やインプラントメーカーでは、独自の保証を行っている場合があります。保証期間は5~10年が一般的な期間となっています。インプラントで再治療が必要となった場合は、この保証を使うことができないかを担当医に相談して検討してみましょう。

再手術は同じクリニックでよいか

メンテナンスを怠っていない状態であれば、脱落やぐらつきといった再治療が必要な症状が起きている理由として担当した医師が悪いという可能性があります。インプラント治療には専門性がとても重要で、担当した医師の経験が浅くて技術が未熟な場合はインプラントが長持ちしにくかったり再治療が必要になるケースが多かったりする傾向があるので注意が必要です。

インプラントの再手術が必要になる症状

脱落

顎の骨からインプラント体が脱落してしまった場合は再治療が必要となります。このような状況に備えて保証を設けているクリニックや歯科医院が多く存在しています。しかし、定期メンテナンスを受診しなかったり治療に対して協力的ではない場合は脱落の原因が患者側にあると判断されてしまう場合もあります。日頃の定期的なメンテナンスや定期健診も欠かさないようにしましょう。

ぐらつき

化膿や炎症・骨の吸収などによりインプラントがぐらついてしまうことがあります。この場合は骨と上手く結合できていない状態になっているので、インプラントが骨に結合しにくくなっている原因を取り除く必要があります。

破損

被せものやアパットメントといった上部構造部分が折れてしまったり割れてしまったりして破損してしまった場合は、壊れた部分のみを取り換える治療となります。しかし、歯茎でのトラブルも起きている場合は再治療となる可能性もあります。

痛みや腫れ

歯周病による痛みや腫れが起きる場合は、再手術の必要があります。歯周病により顎の骨が溶けてしまったり歯茎が化膿してしまったりする場合もあります。複雑な歯茎トラブルに発展してしまう事もあるので早めに相談してみましょう。

しびれが続く

インプラントの埋込後、しびれが続いてしまったり違和感を長く感じていたりする場合は再治療が必要になることがあります。

インプラントの再手術が必要になる原因

正しくメンテナンスができてない

正しい歯磨きや定期健診の未受診・喫煙習慣があるといったメンテナンスが不十分な状態になっていると、インプラント歯周炎のリスクが上がったりインプラントが骨に定着しにくくなったりします。

歯ぎしりや食いしばり、かみ合わせが悪いなど

通常の歯ぎしりや食いしばりなどであれば、インプラントの再手術が必要になることはありません。しかし、歯が欠けたり割れたりするような負荷がかかる歯ぎしり・食いしばりなどであれば、再手術が必要になることがあるので気を付けましょう

転倒や事故

日常生活で転んだ程度の軽い衝撃にはインプラントも耐えることができます。しかし、自然歯もかけてしまうような大きな衝撃のある転倒・事故では歯が欠けたり割れたりして再手術が必要になることがあります。

手術前に歯周病治療などができていなかった

手術前に歯周病治療ができていない場合、インプラントを埋め込んだ顎の骨に歯周病菌が入ってしまい、顎の骨が溶けてしまうリスクがあります。インプラントがぐらついたり外れて脱落してしまったりする事態になりかねないので注意が必要です。

再手術の検討は保証の活用を

被せものやアパットメントといったインプラントの上部構造部分が壊れた程度であれば再治療は不要となることが多くありましたが、脱落・ぐらつき・腫れ・痛み・しびれといった症状があれば再治療が必要になる可能性が出てきます。インプラント治療では保証期間が定められていることもあるので、早めに確認しておきましょう。

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