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インプラントを受けるなら禁煙を

こちらではインプラント施術を受けるには禁煙が求められる理由について解説しています。

愛煙家の方にとって肩身が狭くなっている昨今ですが、インプラント施術を受けるのであれば、それをいい機会と捉え、禁煙するきっかけにしてみてください。喫煙はそれほどまでに、インプラントのリスクファクターであることを、ぜひ知っておいてください。

タバコはインプラントのリスクファクター

インプラントの施術は歯茎を切開して顎の骨にドリルで穴を開け、インプラント体を埋入するという大がかりな外科手術になります。それゆえ、身体的な負担も一定以上に大きくかかるため、特定の条件に合致する場合、インプラント施術を受けることでリスクが高まることが指摘されています。

代表的なものとしては糖尿病や骨粗鬆症、貧血や高血圧、抗血栓療法を受けている、ステロイド薬を服用しているなどがありますが、それらと同じく、喫煙もまたインプラントのリスクファクターであると明確に位置付けられています。

より具体的には、タバコに含まれるニコチンには末梢の毛細血管を収縮させる作用があるため、インプラント体の埋入後の傷口の治癒に必要となる血流が不十分になってしまうというのがひとつ。また血中のヘモグロビンと酸素の結合を妨げ、局所への酸素運搬量が減少してしまいます。そうした要因により、傷の治りが遅くなり、またインプラント体と骨の結合に悪影響を与え、さらにはインプラント周囲炎を発症する可能性も高めてしまうとされています。

参考文献:「歯科インプラント治療指針│日本歯科医学会編」

愛煙家のインプラント対応について

上記の内容はタバコがお好きな方にとってはいささかショッキングなことでしょう。しかし、まぎれもない事実です。それゆえ、愛煙家でインプラント施術を検討されているという方は今すぐに禁煙、それが無理なら、せめて1日10本以下に節煙することを実践しましょう。1 日 10 本以上の喫煙はリスクを大きく引き上げてしまうとされているからです。

また将来インプラント施術を受けた場合、術後の禁煙を求められます。それゆえ、インプラントを受けるのであれば、これをいい機会と捉え、禁煙を実施することをお勧めします。近年では一定の条件を満たせば、健康保険適用の禁煙治療を受けることもできますので、ぜひ検討してみてください。

インプラントと喫煙の研究

ここまでの内容を読んでみてなお、禁煙のリスクは理解できるが、なかなか決心がつかないという方も少なくないことでしょう。そこで。喫煙者に埋入されたインプラントが、その後どうなったかを調査したレポートをご紹介しましょう。

この調査は1990年から1996年にかけて名古屋大学医学部付属病院歯科口腔外科と関連病院で行われたもの。喫煙者56人に合計389本、非喫煙者57人に合計347本のインプラント体を埋入し経過を観察したそうです。

その結果、非喫煙者の347本のうち脱落は12本、非機能下は10本であったのに対し、喫煙者の389本のうち脱落は27本、非機能下は11本だったとのこと。脱落した割合で見ると非喫煙者3.56%に対し、喫煙者7.14%と、ほぼ2倍の結果となっています。

もちろん喫煙者のインプラントが全て脱落したわけではありませんが、非喫煙者に比べ、インプラントが脱落してしまうリスクが2倍近いというのは、しっかりと認識しておく必要があるでしょう。

参考文献:「オッセオインテグレーションインプラントに対する喫煙の影響│日本口腔インプラント学会」日本口腔インプラント学会誌(1997)10巻2号

インプラントを受けるなら、禁煙を目指すべき

以上の通り、喫煙はインプラントに多かれ少なかれ悪影響を及ぼすことが明らかになっています。繰り返しになりますが、今は条件次第で健康保険適用の禁煙治療を受けることもできます。インプラントを受けたいのであれば、どのようにすれば禁煙できるかを、真剣に考えてみてください。

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