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腎機能障害でもインプラントはできる?

インプラント治療では、外科手術が伴うために持病がある場合に治療を受けられないこともあります。

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参照元:【PDF】「口腔インプラント治療指針2020 検査法・診断からリスクマネジメントまで」|公益社団法人 日本口腔インプラント学会
https://www.shika-implant.org/publication/dl/2020_guide.pdf

腎機能障害はインプラントができない場合がある

腎機能障害はインプラントができない場合

腎機能障害になると、さまざまな合併症が出現します。貧血や易感染性、心不全、口腔乾燥症など、インプラント治療については、注意が必要なものが多いです。特に腎機能障害が進むと、腎不全に陥り、腎代替療法に進むことになります。つまり、透析です。透析を受けている場合、カルシウムが低値になっていることが多く、インプラント治療の要である顎骨とインプラント体の強固な密着(オッセオインテグレーション)が得られない可能性があります。また、免疫機能低下や出血傾向なども見られるため、重度の腎機能障害の場合には、インプラント治療の対象外となることが多いでしょう。

参照元:【PDF】「口腔インプラント治療指針2020 検査法・診断からリスクマネジメントまで」|公益社団法人 日本口腔インプラント学会
https://www.shika-implant.org/publication/dl/2020_guide.pdf

腎機能障害でもインプラントを受けるには?

軽度の腎機能障害であれば可能

腎機能障害は、大きく分けて急性と慢性があります。急性では薬剤によるものや感染症によるもので、回復が可能な場合もあります。一方、慢性のものは腎炎や糖尿病から発症する場合が多いです。そして、慢性腎疾患の場合には、年単位で緩徐に進行していき、治療により進行の抑制はできますが一般的に腎機能障害は不可逆です。そのため、インプラント治療を受けるには、進行が抑制できていて、比較的軽度な状態であれば可能となります。

腎機能障害のインプラント事例

透析を実施している患者さんに対する歯科治療に関する注意点です。
透析患者さんは、循環器系の疾患(心不全など)を合併していることが多いため、歯科治療前には心電図や血中酸素濃度、血圧などを計測することが必要です。ただし、シャント(透析に必要な処置で、腕の静脈と動脈をつなぎ合わせた血管)があるため、血圧測定はシャントがない腕でおこないます。抜歯など出血が予想される場合には、術前の採血、処置中のバイタルモニタリングは必須となります。

参照元:【PDF】「血液透析患者と歯科治療│きせん病院」
http://www.kisen.or.jp/files/poster_20140508.pdf

そもそも腎機能障害とは?

腎臓は腰の上辺りに位置し、こぶし大でそら豆のようなカタチをした臓器です。左右に1つづつ、2つの腎臓を有しています。腎臓の働きで最も大きなものは、尿を作ることです。腎臓には体内の血液の約25%が流れ込んでいて、腎臓内にある非常に多くの毛細血管が集まる「糸球体(しきゅうたい)」という部位で濾過されて、原尿になります。

原尿には老廃物と、水分や糖分、アミノ酸などが含まれていて、さらに「尿細管(にょうさいかん)」を通過することで必要な物質は再吸収され身体に戻り、老廃物が尿として排泄されるのです。このような働きをすることで、腎臓はナトリウムやカリウムなど体内の電解質を正常に保ち、水分量の調節もおこなっています。

また、ホルモンの分泌も担っていて、血圧調整に必要なレニンや赤血球をつくるのに必要なエリスロポエチンなどをつくる働きがあります。
腎機能障害とは、何らかの原因により腎臓の機能が低下することです。その原因にはさまざまなものがあります。2019年に透析導入になった患者さんの原因を見ると、1位は糖尿病性腎症で41.6%、2位は腎硬化症16.4%、3位は慢性糸球体腎炎14.9%でした。

1位の糖尿病性腎症は、その名称の通り糖尿病が原因です。糖尿病の特徴として、高血糖の影響で血管が障がいされてしまいます。そのため、毛細血管が非常に多い腎臓が機能しなくなるのです。2位の腎硬化症は、高血圧が原因で動脈硬化が進行して腎臓が障がいされてしまう疾患です。3位の慢性糸球体腎炎は、何らかの原因で腎臓に持続的な炎症が起こることです。原因は、自己免疫疾患や感染症などさまざまです。

このように、腎機能障害とは、ひとつの病気ではなく、さまざまな疾患により腎機能が低下した状態のことを指します。

参照元:【PDF】「わが国の慢性透析療法の現況」|日本透析医学会雑誌
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsdt/53/12/53_579/_article/-char/ja/

腎機能障害でもインプラントは可能なことも

ご紹介してきたように、腎機能障害でも軽度であればインプラント治療は可能です。自分にどの程度の腎障害があるのか、インプラント治療が可能なのかは、主治医や歯科医師に相談してみましょう。

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