公開日: |更新日:

抜歯即時

こちらではインプラント手術の種類である抜歯即時について解説しています。トラブルのある歯を抜いてすぐにインプラントを埋入する方法となっていますが、どのようなメリットとデメリットがあるのか、どのような施術例があるのかを取りまとめてご紹介しています。参考にしてみてください。

抜歯即時とは

例えば歯に何らかの衝撃をうけ、根本は歯茎に残っているものの、歯の大部分が欠損してしまった…そうした場合にうってつけなのが、他ならぬ抜歯即時になります。また、神経を抜いてしまった既存の歯が、治癒が見込めない状態となってしまった場合などにも、この抜歯即時の方法が用いられます。

読んで字の通り、既存の歯根を抜歯してすぐにインプラント体を埋入するというやり方になり、抜歯によって出来た、元々歯根のあった穴をインプラント体にあうようにドリルで整えた上で、埋入。必要に応じて骨の補填材や仮歯も装着。2~3ヶ月経過しインプラント体が骨に固定されたら、上部構造を取り付けて終了になります。

抜歯即時のメリットデメリット

抜歯即時のメリット

一般的な2回法や1回法のように、インプラント埋入のために歯茎を切開する必要がないので、身体的、精神的な負担が軽減されます。さらには、抜歯直後にインプラントを埋入するため、顎の骨が足りないというケースはほぼなく、骨造成を行う必要はまずありません。

加えて抜歯後は人間が本来持っている傷の治癒機転が活発になるため、傷口や抜歯した箇所の骨の再生もより早く進みます。ゆえに、治療の期間がかなり短縮され、通院の回数も減らすことができます。

抜歯即時のデメリット

抜歯即時は条件によっては実施できないというケースもあり得ます。例えば、抜く歯が歯周病や虫歯などが原因でダメージを受けているという場合、周囲の骨や歯肉もそれらの細菌によって炎症を起こしていることもありえます。

そうした場合は、インプラント体が骨にしっかり定着しないという事態が起こり得ますので、そうした細菌を除去し、炎症を鎮静化させることが不可欠となります。そうした条件がきちんとクリアされていれば、抜歯即時は有効な治療法だと言えるでしょう。

関連記事
インプラント手術の種類

抜歯即時の施術例

こちらは鹿児島市で実施された73歳女性に対する症例。右下の奥歯の一部が欠けてしまい歯根と歯の一部のみがのこっている状態となっていたため、抜歯即時インプラントを身体への負担が比較的少ない1回法で行うことを計画。事前の診断では問題なしと判断されていました。

しかし、いざ抜歯を行ってみると、抜いた歯に虫歯が発生していることが判明。インプラント埋入の際には、虫歯菌や歯周病菌がいないことが前提条件。そのまま埋入してしまうと、炎症が発生してしまう可能性が高くなります。

そのため、急遽炭酸ガスレーザーを用いて施術箇所の殺菌を実施。その上で当初の計画通り1回法で抜歯即時インプラントを実施。適切な処置を行った甲斐あり、その後8年間、問題なく使用できているとのことです。

参考文献:【PDF】「抜歯直後インプラント(HAコーティング・1回法)における炭酸ガスレーザーの応用│日本レーザー歯学会」日本レーザー歯学会誌(2013)24巻15-19p(https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjpnsoclaserdent/24/1/24_15/_pdf/-char/ja)

抜歯即時は、より短期間での施術完了が期待できる

以上の通り、抜歯即時は条件さえクリアしていれば、1回法よりもさらに短期間かつ負担が少ないインプラント施術になります。この方法で施術を受けたい場合は、信頼できる歯医者さんに抜く歯の状態をしっかりチェックしてもらい、自身に適した手術かどうかを判断してもらいましょう。

悩みや目的に合った
川崎のおすすめ歯医者

コンビニの数より多いと言われる歯医者ですが、それぞれ得意とする治療は異なります。あなたの悩みあるいは診てもらいたい診療科目から、適切な歯医者を選んでくださいね。