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インプラントのかみ合わせ

せっかくインプラント治療を行ったのに「調子が悪い」「噛んだ時に違和感がある」などの症状で困っている方はいらっしゃらないでしょうか。インプラントがうまく定着していない場合、噛み合わせの状況によって身体の不調が発生する場合があります。

インプラントでかみ合わせが悪化する原因

インプラントを入れることでかみ合わせが悪化してしまう原因はさまざまです。インプラントにはクッションとなる歯根膜がないため、インプラントと天然歯が混在する歯列ではかみ合わせによる過大な荷重がかかってしまうことがあります。これは適正な噛みしめ強度の見極めが難しく、歯の許容能力も個々によってかなり異なることなどから適正な咬合調整を行うことは非常に難しいとされています。一旦削りすぎてしまうと隣の歯に対する負担が大きくなってしまいますが、従来の天然歯と同じような咬合調整を行い対合歯の違和感やスクリューの緩みが許容できるようであれば、慎重に削合調整を継続することで臨床的対応とされています。

参照:固定性インプラント補綴における咬合調整を考える|日本口腔インプラント学会

かみ合わせにより起こる不定愁訴

不定愁訴とは臨床用語であり、「なんとなく体調が悪い」というような主観的な多岐にわたる自覚症状があるものの検査しても客観的所見に乏しく原因である病気が見つからない状態を指します。参照としている論文「咬合改善による不定愁訴の変化」によると、不定愁訴を有する患者の90%以上の患者が咬合異常を認めたため改善を行ったところ、不定愁訴の平均改善率は77.9%という高い数値を得られています。この結果からも分かるように、かみ合わせが身体の不調に大きく影響しているといえるでしょう。

参照:咬合改善による不定愁訴の変化|日本未病システム学会

顎関節症

顎関節症になると口が開きにくくなったり口を開ける際に痛みを感じたり、音が鳴るなどといった症状が出てきます。かみ合わせが悪い状況だと、顎の筋肉に負担がかかったり顎がずれたりして発症しやすくなってしまいます。

肩こり

デスクワークなどをしているとなりがちな肩こりも、かみ合わせが原因の可能性があります。かみ合わせが悪いと噛んだ時の力のかかり具合によって首や頭が微妙に傾くことがあります。すると身体の重心がずれ、負担が肩こりになって現れることがあるのです。

頭痛

肩こり同様ですが、身体の重心がずれたり首や頭の位置が動くことで頭痛を引き起こすこともあります。不自然なかみ合わせにより顎のまわりの筋肉が異常に緊張し、血行不良を引き起こすなどして頭痛が発生します。

不眠症

かみ合わせが悪い状態が続いてしまうと、無意識のうちの噛みしめでアドレナリンの分泌を促す刺激を脳が受け、脳細胞の働きを活発にする物質が出て脳が活動的になってしまいます。その結果、歯ぎしりなどにも繋がり眠りが浅くなってしまいます。

自律神経失調症

自律神経失調症は顎関節症の人に多くみられるといわれており、顎の骨への負担が大きい方や顎周りの筋肉が緊張している方などは自律神経失調症を発症している可能性があります。顎周りの血行不良を引き起こすことで、脳の働きに支障をきたすことがあるようです。

インプラントのかみ合わせ治療

インプラント患者のかみ合わせ治療は、「インプラント調整」を行います。インプラントは非常に優れた治療法である反面、デリケートな施術調整も求められます。インプラントと天然歯の関係にも留意しながら、現状やリスク、費用面を考慮しながら歯の高さなどを調整します。この調整によって他の歯に与える影響がないかなども考えながら調整・治療を行うため、CTやレントゲン、咬合器などの機器を使いながら現状を把握することが必要不可欠です。歯や歯肉の状態、骨格など人体の状況は人によって違うため、そのかみ合わせ状況やインプラント・天然歯のバランスなども考えながら治療・調整を進めていくようにしましょう。

原因不明の不調はかみ合わせかも

理由も原因も分からないけど身体の調子が悪い・・・という方は、かみ合わせを疑ってみるのもよいでしょう。特に歯列矯正やインプラント治療など、口腔内の環境を変えた途端に調子が悪くなった方は、担当医に相談してみてはいかがでしょうか。

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