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慢性閉塞性肺疾患の人がインプラント治療を受けるときの注意点

インプラント治療では外科手術を伴うため、持病によっては治療が難しい場合もあります。そのなかには慢性閉塞性肺疾患も含まれていて、さまざまな注意点などがあります。当該の疾病がある方は、ぜひ参考にしてください。

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症状や習慣とは

参照元:【PDF】「口腔インプラント治療指針2020 検査法・診断からリスクマネジメントまで」|公益社団法人 日本口腔インプラント学会
https://www.shika-implant.org/publication/dl/2020_guide.pdf

慢性閉塞性肺疾患はインプラントができない場合がある

呼吸機能が悪いとインプラント治療は難しい

慢性閉塞性肺疾患の場合、ステージ1からステージ4までに分類され、数字が大きくなるほど病状は悪くなります。インプラント治療において、どのステージから治療が難しくなるか、という定義は現在出されていません。しかし、咳や痰などが多く、少しの動作でも息苦しくなる場合には長時間の手術に耐えられないと判断されて、治療ができな場合もあるでしょう。短時間の手術だとしても、喉付近に刺激があるので、すぐに咳き込むなどの症状があれば治療は難しくなります。また、慢性閉塞性肺疾患の方は喫煙歴がある、または禁煙できていないこともあります。その場合はインプラント治療をおこなっても、顎骨とインプラント体の強固な結合(オッセオインテグレーション)が得られない可能性も考える必要があるでしょう。

参照元:【PDF】「口腔インプラント治療指針2020 検査法・診断からリスクマネジメントまで」|公益社団法人 日本口腔インプラント学会
https://www.shika-implant.org/publication/dl/2020_guide.pdf

慢性閉塞性肺疾患でもインプラントを受けるには?

症状がコントロールできていれば治療可能な場合もある

慢性閉塞性肺疾患では、喫煙などの有害物質によって肺の細胞が壊れてしまうことで息苦しさや咳が痰が出る症状が起こります。残念ながら、壊れた肺の細胞を再生することは出来ませんので、治療は発作を起こさないようにすることや、病期の進行を止めることが主体となります。インプラント治療も、慢性閉塞性肺疾患の症状が抑えられていたり、発作が起こらない状態の場合は、実施が可能な場合があります。ただ、治療を実施する場合は、必ず慢性閉塞性肺疾患で通院している主治医と相談が必要です。

慢性閉塞性肺疾患のインプラント事例

以下は79歳男性、膵癌のために入院していた患者さんの事例です。既往歴として慢性閉塞性肺疾患があります。
入院中に咳と発熱があったため、肺炎を疑い胸部レントゲン検査を実施。すると、右気管支内にネジ状の異物があることを確認しました。口腔内を確認したところ、上顎にあった5本のインプラントのうち、1本が脱落しているのが判明、異物はこのインプラント体と判明しました。翌日に気管支鏡による除去を予定していましたが、早朝に激しい咳とともに異物は排出され、合併症もありませんでした。インプラント脱落の原因としてはさまざまなことが考えられます。今回の場合は、薬の影響で口腔粘膜炎が起こった可能性があり、それに加えて糖尿病のコントロール不足、喫煙も脱落の原因となり得ることから、既往症である慢性閉塞性肺疾患の関連も考えられるかもしれません。

参照元:「デンタルインプラント体による気管支異物の 1 例  気管支学Vol 42, No 5│日本呼吸器内視鏡学会」
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsre/42/5/42_375/_pdf/-char/ja

そもそも慢性閉塞性肺疾患とは?

慢性閉塞性肺疾患は、COPD(chronic obstructive pulmonary disease)とも呼ばれる病気です。従来から肺気腫や慢性気管支炎といった症状名で呼ばれていたものの総称として使用されています。タバコの煙に含まれる有害物質によって、酸素と炭酸ガスを交換する肺胞という細胞が壊れてしまい、肺に溜まった空気を押し出しずらくなります。また、有害物質によって、免疫系が働き気道に炎症を起こして咳や痰が出るようになり、気道も狭くなります。慢性閉塞性肺疾患には、以下のようなステージがあります。

慢性閉塞性肺疾患のインプラント治療は事前相談を

ご紹介してきたように慢性閉塞性肺疾患の持病を持つ方は、症状が抑えられていればインプラント治療が出来る可能性もあります。まずは、自分がどれくらいのステージにあるのか、慢性閉塞性肺疾患で通院している主治医と相談してみましょう。

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