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自己免疫疾患の人がインプラントするときの注意点

インプラント治療は外科的な処置を行うことから、複数の禁忌が存在します。禁忌とはインプラントを受けることができない病気のことを言い、ガイドラインにも定められています。自己免疫疾患は該当するのか気になる方もいることでしょう。

当記事では、自己免疫疾患にかかっている方がインプラント治療を受けることは可能なのか詳しく説明していきます。

関連ページ:インプラント手術ができない症状や習慣とは

参照元:【PDF】「口腔インプラント治療指針2020 検査法・診断からリスクマネジメントまで」|公益社団法人 日本口腔インプラント学会(https://www.shika-implant.org/publication/dl/2020_guide.pdf

自己免疫疾患はインプラントができない場合がある

潰瘍性大腸炎や関節リウマチ、シェーグレン症候群、天疱瘡、膠原病などの自己免疫疾患にかかっている方は、長期的にステロイド薬を投与されている可能性が高いと言われています。ステロイド薬を投与している場合、さまざまなリスクを抱えているため、インプラント治療には不向きです。どのようなリスクがあるか、以下にまとめましたのでご覧ください。

副腎不全

副腎とは左右の腎臓の上の後腹膜腔という部位にあり、血圧や血糖、水分のコントロールに関与するホルモンをつくっています。ステロイド薬を長期的に投与していると、副腎の機能が抑制されていることから手術などのストレスでショックを起こすリスクが高いと言われています。

感染しやすい

ステロイド薬を投与しているときに考慮しなければならない副作用の1つに易感染性が挙げられます。術後感染やインプラント周囲炎が重篤化しやすいことが考えられるため、リスクが高いと考えられます。

骨代謝へ影響を及ぼしやすい

ステロイド薬を投与している場合、骨形成や骨吸収に影響を及ぼしやすいと言われているため、治療を行う際には慎重に検討しなければなりません。

ステロイドを長期投与している場合、ステロイド性骨粗鬆症にも注意が必要です。ステロイド性骨粗鬆症のガイドラインによると、第一選択薬はビスフォスフォネート系薬剤だと言われています。ステロイド薬を投与している方の場合、インプラント治療は「オッセオインテグレーション」と呼ばれるチタンと骨が直接結合の獲得と維持において、リスクが大きいと言われているのです。

参照元:【PDF】「口腔インプラント治療指針2020 検査法・診断からリスクマネジメントまで」|公益社団法人 日本口腔インプラント学会(https://www.shika-implant.org/publication/dl/2020_guide.pdf

自己免疫疾患でもインプラントを受けるには?

主治医へ相談

前述した通り、ステロイドを服用していると感染に弱かったり骨造成がされにくかったりするなど、さまざまなリスクがあるため、インプラント治療には不向きだと言われています。自己免疫疾患があってもインプラント治療を受けたい場合は、治療できる状態なのか主治医へ相談することが重要です。

事前に薬の量をコントロールする場合も

ステロイドを長期にわたって服用している場合、治療中にストレスによるショックを起こしてしまうリスクがあります。治療を受けてもよいと医師が判断した場合、事前に薬の量をコントロールして安全に手術を実施する必要があります。ステロイド薬を服用しているケースではリスクが高くインプラント治療を行えないこともありますので、主治医に確認することが大切です。

参照元:【PDF】「口腔インプラント治療指針2020 検査法・診断からリスクマネジメントまで」|公益社団法人 日本口腔インプラント学会(https://www.shika-implant.org/publication/dl/2020_guide.pdf

そもそも自己免疫疾患とは?

自己免疫疾患と呼ばれる病気は、関節リウマチや全身性エリテマトーデス、天疱瘡、全身性硬化症(強皮症)、多発性動脈炎などの膠原病、慢性甲状腺炎(橋本氏病)、重症筋無力症などが含まれます。

膠原病

膠原病とは、全身の血管や皮膚、筋肉、関節などに炎症が見られる病気のことを指します。原因不明の発熱や湿疹、関節痛などの症状が出現するのが特徴的。女性に多く見られ、原因不明の発熱として発見されるケースが目立ちます。全身性エリテマトーデスやリウマチなどの病気が含まれています。

天疱瘡

天疱瘡とは、免疫が自身を攻撃してしまう自己免疫疾患のことです。皮膚や口腔粘膜などに水疱やびらんなどの症状が見られるのが特徴に挙げられます。

参照元:【PDF】「口腔インプラント治療指針2020 検査法・診断からリスクマネジメントまで」|公益社団法人 日本口腔インプラント学会(https://www.shika-implant.org/publication/dl/2020_guide.pdf

自己免疫疾患がある方は主治医に相談を

自己免疫疾患にかかっている場合、長期的にステロイド薬を服用している可能性が高いです。そのようなケースでは、さまざまなリスクを抱えていることからインプラント治療には不向きだとされています。自己免疫疾患を患っていてインプラント治療を希望する場合、治療を行える状態なのか主治医に確認することが重要です。

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